13:43 2020年08月07日
経済
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中国の大型宝飾品メーカー「Wuhan Kingold Jewelry(武漢金凰珠)」製造の金の延べ棒に偽物の金が使用されている事実が発覚した。同社はこの金の延べ棒を担保に巨額の融資を受けていた。融資を行ったうちの1社「東莞信托(Dongguan Trust)」が期限を過ぎても返済を受け取れなかったことから、担保の金の延べ棒を売ろうとした段階でこの事実が明るみになった。

このニュースが報じられると、他の債権者も一斉に金売りを開始した。投資ニュースを扱う「財新傳媒(Caixin)」の報道によれば、債権者の所有する武漢金凰珠の「金の」延べ棒はすべて金メッキで中身は銅製であったことが判明した。

武漢金凰珠が金融機関に担保として出していた偽の金の延べ棒は合わせて83トン。これは中国全土の金の保有量の4.2%に相当する。同社はこれを担保に2013年から合わせて200億元(およそ3040億円)の融資をうけていた。

これだけ大量の偽の金をつかったスキャンダルにさらに火を注いだのは、この担保の金を鑑定し、品質保証をしたのが国営の保険会社「中国人民財産保険(PICC Property and Casualty)」だったという事実だった。

偽工作が行われたのは投資の失敗が原因。武漢金凰珠は2018年、自動車部品メーカー「Tri-Ring」の民営化に参加し、 このための資金は70億元相当の金の延べ棒を担保に取得した。ところが「Tri-Ring」社内で贈賄スキャンダルが発覚したため、民営化は凍結され、武漢金凰珠は自由にできる資金を失った。

6月末、投資会社「中国民生信托(Minsheng Trust)」, 「東莞信托 )」、「Chang’An Trust」は国営保険会社を相手取り、武漢金凰珠により蒙った損失補填を求める裁判を開始している。

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