米国立アレルギー・感染症研究所のアントニー・フォウチ所長は、これだけの有効性が示されたのは上出来とコメントしている。モデルナ社のタル・ザクス主任医療ディレクターも、これだけの成果は、自分のキャリア人生の中でもこの上なく偉大な瞬間となったと語っている。
米国民の中でも最も感染リスクの高い層への接種は12月後半にも開始される可能性がある。脆弱な層以外の市民への接種は来春にも始まる。モデルナ社のワクチン臨床試験には3万人が参加した。その半数の1万5千人にプラセボ(生理食塩水による偽薬)が接種され、そのうち90人がコロナウイルスに感染。さらにそのうち11人は重症に陥った。
他の1万5千人は本物のワクチンの接種を受けたが、そのうちコロナウイルスに感染したのはわずか5人で誰1人、重症化していない。モデルナ社によれば、ワクチンによる強い副作用は確認されておらず、ボランティアのうち数パーセントは体の痛み、頭痛を感じている。
米国の他のワクチンではファイザーと独ビオンテックの共同開発のワクチンが90%以上の有効性を示した。同ワクチンによる免疫は最低でも1年は体内から消えることはない。ロシアの開発したワクチン「スプートニクⅤ」は92%の有効性を示している。

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Sputnik / Savitskaya Kristina
経緯:新型肺炎はどのように流行するのか
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