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日ロ経済協力について、日本側から新たな提案を行う予定はあるか?ロシア側からの新しい提案を期待しているか?
日露の経済分野での協力は、両国首脳の強力なリーダーシップの下、これまでにないスピードで進展しており、8項目の「協力プラン」の中で、多くのプロジェクトが「紙」から契約等の具体的な「形」になっている。
例えば、武田薬品は、ヤロスラヴリ州の工場にて多発性骨髄腫治療剤「ニンラーロ」の現地生産を開始予定である。また、シベリア鉄道の利用促進に向けて、ロシア鉄道と協力し、パイロット輸送事業を開始したが、日露間の更なる経済協力や貿易拡大に貢献するものと期待している。日露経済関係は、このような新しい要素を常に取り込んできており、今後も日露双方が知恵を出し合っていかなければならないと考えている。
現在、共同経済活動については、何が最も難しい問題だと考えるか。また、問題の克服のためにはどうすれば良いとお考えか。
2016年12月の首脳会談で、両首脳は、平和条約問題を解決する自らの「真摯な決意」を表明するとともに、四島において、双方の法的立場を害さない形で共同経済活動を実施するための交渉を開始することで合意した。
これまでに様々なレベルでの協議や二度の調査団による現地調査が行われ、昨年9月の首脳会談では、早期に取り組む5件のプロジェクト候補が特定されたほか、8月30日にモスクワで行われた日露次官級協議でを含め、事務レベルでも協議が精力的に行われてきている。あり得べき首脳会談の成果を予断することは差し控えるが、両首脳が、プロジェクトの早期実施に向けた作業の着実な進展を確認できることを期待している。
東方経済フォーラム以降の、日ロ経済協力分野の会談、その他訪問日程について、ご予定をお教えいただきたい。
2016年9月にロシア経済分野協力担当大臣に就任して以来、ロシアを11回訪問し、オレシュキン経済発展大臣を始めとするロシア関係閣僚等と日露の経済分野での協力について協議を行ったほか、ウラジオストク、ヴォロネジ、ヤマル、ヤクーツクなどの地方都市における日露協力の現場の視察も行ってきた。今後も、様々な機会を活用し、8項目の「協力プラン」の具体化に貢献する形でロシア各地を訪問したい。
世耕大臣は当初、東方経済フォーラムへの出席を予定していたが、訪露は取りやめとなった。その理由について経済産業省から以下の説明を受けた-世耕大臣はロシア出張に行かないこととなりました。停電復旧対応及び節電対応が続いている現在、電力供給閣僚として国内に留まる決断をされたとのこと。安倍総理は予定どおり訪ロされるようです。
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