2011.07.29 , 00:55

ヤクーツクに「ジャパンハウス」OPEN

ヤクーツクに「ジャパンハウス」OPEN

ロシア連邦・北東シベリアに位置するサハ(ヤクート)共和国は、マンモスがほとんどかつて生きていた時の姿のまま見つかる永久凍土帯に覆われた酷寒の地というばかりでなく、ダイヤモンドの一大産地としても世界に知られている。

 しかしヤクートのダイヤモンドは長い間、現地の人々には喜びよりも多くの苦しみをもたらしてきた。 ヤクートでダイヤモンドが見つかったのは1957年のこと、今ではロシア産ダイヤの何と99%が、そして何と世界のダイヤの四分の一がここから掘り出されている。 しかし長らく、ヤクートのダイヤの販売は、南アフリカに本社を置くダイヤモンドの採鉱・流通・加工・卸売会社で資源メジャーのひとつ「デビアス」のコントロール下にあり、この会社は様々なやり方で、ヤクート産ダイヤの世界市場への参入を妨害してきた。 ヤクートの人々にとって、現地でのカットなどは、かつて夢のまた夢だった。

 しかし、ここ数年、状況は大きな変化を見せている。 ここで明らかに大きな役割を果たしたのは、日本企業だった。 7月27日、ヤクート産ダイヤのカットと日本での加工を取り扱う企業「サハ・ダイヤモンド・コーポレーション」は、サハ共和国の首都ヤクーツクで、多目的施設「ジャパンハウス」をオープンさせた。 この施設には、ダイヤモンド研磨工場のほか、管理・運営・取引業務を行うオフィス、社員や出張者用のアパート等が含まれている。 この施設、つまり建物の名前「ジャパンハウス」命名のいきさつはなかなか面白い。 「サハ・ダイヤモンド」の今野康裕社長が、たまたま現地のタクシー運転手達が、この建物をそう呼んでいたのを聞いて、名前を決めたとの事だ。

  「ジャパンハウス」は、住み心地・働き心地の良さであらゆる世界的な標準に応えているばかりでなく、最新の安全システムが備え付けられている。 建物は日本的なスタイルで作られ、最も新しい建築素材を使って建てられた。 日本人投資家など日本側の代表達は「永久凍土地帯という条件下での貴重な建設経験が生かされた。これは『サハ・ダイヤモンド』社の唯一の施設とはならない。共和国内には、今後もこうした施設が作られるだろう」と考えている。

 なおサハ共和国行政府報道部のスポークスマンは、VORの取材に対し、次のように述べた―

 「『サハ・ダイヤモンド』は、国際的に最大級の会社の一つであり、我がサハ共和国に最初に投資してくれた外国企業の一つだ。 新しい施設の開所は、共和国に新たな雇用を作り出し、ヤクーツク市の予算を潤すだけでなく、ダイヤモンド加工の経験を我々に教えてくれる。 これが最も肝心であり、評価しても評価しきれない貢献だ。」

 ダイヤモンド研磨工場は、すでに昨年稼動を開始し、会社の報告によれば、昨年2010年度、総額300万ドルを越える研磨済みダイヤが準備された。

 こうした経験は、ヤクート産ダイヤが世界市場でますます注目され、その美しさで世界を制覇するチャンスを与えるものになる。 専門家達は、ヤクート産ダイヤが最も純粋で、それゆえ最も価値が高い事を認めている。 さらに南アフリカ産のものと比べて、ヤクートのダイヤモンドは、環境的にもクリーンな形で採掘されており、紛争などの状況に左右されることなく安定的供給が可能なことも、大きな魅力だ。

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