2013.01. 7 , 14:30

世界終末の結果

世界終末の結果

2012年12月21日に予言されていた「世界の終末」は起こらなかった。多くの人々が、懸念を抱いたが、ロシアの学者ユーリー・クノロゾフがいなければ、世界の終末を知る者は誰もいなかったかもしれない。クノロゾフは、マヤ文字を解読した。マヤ暦には、2012年12月21日がXデーであると記されていた。クノロゾフは、マヤ文字は音節を意味していることを発見した。作家のオレグ・シシキン氏は、これはマヤ族の文字を研究するうえで突破口を開いたと述べ、次のように語っている。

   「ユーリー・クノロゾフは、マヤ文字を非常に簡単かつ印象的に解読し、多くの人を驚かせた。米国の学者トムソンは、クノロゾフの解読が虚構であることを長年にわたって証明しようとしたが、死を前にしてクノロゾフが正しかったことを認め、自分の死後、クノロゾフにその旨を伝えてもよいと同僚に打ち明けた。」

 世界終末論を利用して金儲けをした企業もあった。専門家たちは、旅行業者、マスコミ、広告代理店、小中企業などが、世界の終わりを前にした不安に乗じて、多くの利益を得たと指摘している。

   メキシコとエルサルバドルの間では、世界の終焉のプロパガンダに関する協定に調印がなされた。メキシコにあるマヤ文明の遺跡には2012年、例年に比べておよそ3倍の観光客が訪れた。往復ではなく片道チケットを販売した旅行会社もたくさんあった。政治コンサルタントのアナトーリー・ヴァッセルマン氏は、終末論に関するテーマは、多くの人にとってある種の「救世主」になったとの考えを表し、次のように語っている。

   「世界の終わりに関する噂は、1000年にも流された。当時、多くの人がこれを悪用して金儲けをした。世界の終焉を信じ、残りの日々を満喫しようとした人々から、あらゆるものを格安で買い取った人たちがいた。」

 旅行業者に続いて、世界の終焉に関連して多額の利益を得たのは、建設業界だった。米国では、シェルターが最低価格1万ドルで販売され、ロシアでは12月21日の地下壕1人分のチケットが約1000ドルで売られた。

 世界破滅の脅威が騒がれる時は、企業にとって稼ぎ時だ。その一つに、コンピューター西暦2000年問題があった。この時、米国のプログラマーたちは、2000年対応を保障する特別プログラムを開発し、およそ2億ドルを稼いだ。「コミュニケーター」グループのヴィクトル・マイケルソン会長は、2000年問題と比較した場合、2012年の終末論は、ビジネスマンにとってたいした利益をもたらさなかったと指摘し、次のように語っている。

   「世界の終末は、誰かが考え出したものではなく、たいした利益をもたらさなかった。私は、今回の世界終末論で最も大きな利益を得たのは、マスコミではないかと考えている。マスコミは、常に何かについて報道しなくてはならず、世界の終わりは、多くの作り話をするための素晴らしいきっかけとなった。マスコミは恐ろしい情報を伝えてショーを繰り広げた。賢い人たちはそれを楽しみ、あまり賢くない人たちは不安を抱いた。」

   現在すでに、近い将来に起こると予測されている滅亡説が伝えられている。2014年には宇宙ダストが太陽系を吸収し、2015年にはエボラ出血熱によって人類が滅亡するという説がある。これまで通り、これらの日々が過ぎ去った後は、世界終焉の日付が延期され続けるだろう。

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