2014.03. 1 , 14:27

北極の冷たい海がもたらすロシアの富

北極の冷たい海がもたらすロシアの富

   幾世紀にもわたり、北極の氷は、豊かな有用鉱物資源を人の目から隠し、北極海での航海を極めて困難なものにしてきた。しかし気候変動による温暖化で、氷が溶け始めた。学者達は、早ければ30年から40年後には、北極海から完全に氷が消え、人類は、北極の資源を手に入れ始めるだろうと予測している。これに関連して、極圏諸国の国益も変化した。

   ロシアの北極政策における優先的課題の一つは、北極海航路の発展だ。欧州とアジアを結ぶこのルートは、近い将来、もっとも短くかつ安全な航路になると約束されている。

   VOR記者は、北極調査センターのウラジーミル・パヴレンコ所長に話を聞いた―

   「肝心なのは、このグローバルな海の輸送回廊発展に、ロシアがもっと積極的に参加することです。貨物流通量の増加、欧州からアジア・中東・太平洋諸国などへの輸送ルートの多様化という観点から見れば、ロシアの新しい立場が形成する状況は、大変重要です。」

   パナマ及びスエズ運河を管理する人達は、北極海ルートの発展を明らかに不安を持って、見守っている。なぜならロシアが、彼らにとって強力なライバルになるからだ。現在、北極海ルートをより魅力的なものにする目的で、インフラ整備が本格的に進められている。

   VOR記者は、北極圏大学のエレーナ・クドリャショワ学長に、マイクを向けた―

   「ムルマンスク港そして、統一造船会社が創設を計画しているようなサービスセンターができれば、北極海航路は、もっと安全で高度の技術を備えたものになるでしょう。そのほか、セヴェロドヴィンスクで発達しつつある造船クラスターに、大きな期待がかけられています。これもまた。北極航路の安全や通行を保障する重要な要素になるでしょう。」

   最後にもう一つ、ロシアにとって有利なのは、北極の氷が、まず第一にロシアの岸辺で解けているという点だ。30年後には、北極海航路を使った航行は難しいものではなくなり、活気ある国際海運幹線ルートに成長すると期待されている。

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