2014.09.19 , 17:52

ロシア 主要穀物輸出国へ

ロシア 主要穀物輸出国へ

  ロシアの穀物輸出量が、記録を更新している。8月の輸出量は450万トンを超えた。増加の要因は、豊作だけではない。ロシアは多くの点で、競争相手よりも質の高い穀物を世界市場に提供している。

  今年は穀物が豊作だ。そのためロシアの農業関係者たちは喜んでいる。

   ロシア穀物同盟のアルカージー・ズロチェフスキー会長は、天候にも恵まれており、農繁期を邪魔するものは何もないと指摘し、次のように語っている。

   「2014年の収穫高は1億400万トンで、プラスマイナス200万トンが天候に左右されると推定されている。穀物置き場の貯蔵庫には、すでに8700万トンが保管されている。天候は良く、穀物も乾燥しているため、収穫量が大きく変動することはないと思われる。また、次の収穫のための秋の種まきも良いテンポで行われている。すでに800万ヘクタール超の植え付けが終わった。予定の2倍だ。今のところは、昨年および一昨年よりも早いテンポで種まきが行われている」。

    ロシアは例年、収穫量の約4分の1を輸出している。しかし専門家たちは、今年は穀物輸出高が増加し、3000万トンに達すると予測している。その要因は、豊作だ。しかし、そのほかにも、穀物の質という重要な要素がある。ロシアの穀物は、優れている。ウクライナ、ルーマニア、フランスの穀物生産者たちの状況は芳しくない。フランスでは今年の夏雨が多かっため、小麦が急成長し、パン用小麦には不向きとなった。相当量の小麦が飼料にまわされ、国内向けの質の高い小麦は、隣国から購入しなければならない。外国の競争相手たちの問題は、ロシアの穀物生産者たちにとって有利に働いている。

    8月、1ヶ月あたりの穀物輸出量が記録を更新した。なお農業関係者たちは、タンパク質含有率の高い小麦粉の割合が著しく高まったことを喜んでいる。8月末までに、小麦420トン、大麦41万1000トン、トウモロコシ1万5000トンが輸出された。今後も同じような状況が続いた場合、ロシアはすでに今年にも、米国とカナダに続いて世界第3位の穀物輸出国になる可能性がある。なお、国際連合食糧農業機関(FAO)は、ロシアが世界第3位の穀物輸出国になるのは、2023年だとの予測を表していた。

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