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    米国防総省プーチン大統領

    プーチン大統領の最後通告

    © 写真: Rudi Riet © Sputnik/ Sergey Guneev
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    ロシア大統領の兵器用プルトニウム処理に関する露米合意順守の停止に関する指令が出されると、メディアでは、そのこととシリアにおける取引の破綻との関連について議論が始まった。なぜロシアが米国による不履行を知りながら数年後になってやっと反応したのかという点は第二の疑問だ。スプートニク評論員ロスチスラフ・イシチェンコ氏が述べた。

    一部の原子力専門家は、取引は原子力産業の観点からロシアにとり客観的に有益だったと見る。安全保障に関しても特に問題はなかった。ロシアは米国に致命的な打撃を与えるのに十分な核兵器を保有していた。シリアについては、米国が契約を結び、順守を拒み、また別の契約を結ぶということは、シリアがはじめてではない。

    事の重大性を理解するために、プーチン氏が当の条約からロシアを離脱させたというわけではないという点に注意を払う必要がある。条約への復帰の可能性はある、とされた。ただし、そこには一定の条件がつけられた。米国のロシアに対するすべての制裁措置の廃止、米国の制裁とロシアの対抗制裁による損失に対する賠償金の支払い、マグニツキー法の廃止、東ヨーロッパにおける米国の軍事的プレゼンスの大幅削減、モスクワに刃向かう政策の終了。このプーチン氏の要求は一語で言って、最後通告である。

    プーチン氏は謝罪など求めていない。求めているのは米国のあらゆる政策の変更である。これは不可能な、屈辱的な要求だ。事実上、これはハイブリッド戦争における完全かつ無条件の降伏の要求であり、しかも賠償や補償金の支払いさえ含んでいる。プーチン氏は意図的に、誇示するかのように米国を辱め、米国などとは、残りの全世界に対して慣習的に使っていたような口調より、むしろ厳しい口調で話してよいのだということを示した。

    しかし、プーチン氏は実際、何に応答したのか。彼は米国がシリアに関する取引を守ることなど期待していなかった。そのために落胆したのでもあるまい。米国が何年もプルトニウムに関する合意を守っていないこともロシアは関知していた。しかし、今やプルトニウム加工の分野でモノポリストとなったモスクワは、米国が技術的に遅れて兵器用プルトニウムを加工できなくなったことに不安を覚えるわけがなかった。

    米国国務省の報道官が声明を出し、ロシアはシリアから死体袋で軍人を贈り始めるだろう、ロシアはシリアで飛行機を失うだろう、ロシアの諸都市がテロに遭うだろうというと、すぐにロシアは強硬な反応を示した。国務省報道官のすぐあとには国防総省のロシアに対する先制核攻撃の用意があるとの声明も出た。ロシア外務省は、米国がシリア政府軍に対する空爆開始の意図があるとモスクワは知っている、と発表。シリア政府軍に攻撃が加わるということは、シリアにおける合法的に配備されたロシア軍にも攻撃が加わるということだ。

    オバマ政権下、緞帳の向こうで、タカ派はまたしても掛け金を上げた。そして、紛争がもはや自律的に発展するまで、事状況を加熱させてしまった。こうなればもはやあらゆる偶然から核のアルマゲドンが発生してしまいかねない。たとえば、ペンタゴンやホワイトハウス高官のささいな不適切な行動から。

    まさにそうしたタイミングでロシアはイニシアチブをとり、対立を新平面に移行させることなく掛け金を引き上げた。アメリカと違いロシアは戦争の脅威をあおったりしない。ロシアは単に強硬な政治経済的応答の可能性を示したのだ。米国に選択が提示された。自らの脅迫を実行し、核戦争を始めるか、世界はもはや一極ではないと認め、新フォーマットに組み入ろうとするか。米国がどう応えるかを見てみよう。しかし地政学環境は従前とは異なる。世界はもはや変わった。米国に挑戦状がたたきつけられたが、米国にはそれに応える勇気がない。

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    • 楊素処道
      プルトニウムをどうこう、というレベルの問題ではないのだ。

      プーチンとラブロフは、待っていた。西側が「過ち」に気付くのを。
       「民主主義の理想を掲げさえすれば、何をやっても許される」
       「自分たちが『民主主義の敵』と判定した連中には、どんなことをしてもかまわない」
      2人は、その驚異的な忍耐力で、じっと待った。
      どうか、立ち止まってくれ。世界が決定的な混沌に陥る前に。自分たちが何を仕出かしているか、直視してくれ。
      そんなやり方を続けていれば、世界の秩序も、民主主義そのものも、全て壊してしまうことになる。

      だが、無駄だった。
      西側は、暖衣飽食民主主義ごっこルームから出ようとせず、自分たちが気に食わない存在(プーチンとラブロフとアサドのことだ)を
      「あいつは敵だ」と集団で指をさしてののしり、「民主主義を守る戦士(のふりをしたテロリスト)」に大量の武器をばらまきつづけた。
      イラクとリビアは指導者が血まみれで惨殺され、シリアは国土すべてが黒こげのがれきの山と化した。

      2人の忍耐は、尽きた。
      2人が心に抱いたものは、愚かな西側の政治業者に対する、「決定的な軽蔑」
      この連中と対話を続けることは、もはや、時間の無駄でしかない。
      民主主義は、死んだ。言葉が世界を導く時代は、終わった。
      これからは、力のみが、全てを決する。力を行使する覚悟を持つものだけが、世界が歩むべきみちしるべを打ち立てることを許される。
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      平和へ、、
      いよいよクライマックスですね
      プーチン側の勝利は決まっているのですが
      (というよりアメリカ側に勝ち目はない)
      どのような結末を迎えるか楽しみです
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      豊岳正彦
      プーチン氏は「最後通告」などしない。

      そこまで愚かじゃ無いよ。
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      Mieko
      上記問題の米国の言い掛かりもそうだが、米国は四面楚歌の状態なのではないかと思う。というのは、フィリピンの大統領や、その他多くの国、いや、世界中が米国の内政干渉、紛争、テロ、侵略をすることを認め、この状況をもう終りにしたいのではと思う。米国に焦りがあるように感じる。もう、米国は他国へ自分勝手で不公平な要求は出来なくなるだろう。
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      ricky
      精神異常者のサマンサ・パワーの国連スピーチで、メドヴェエフ首相の説く『ザ・ウエストはパートナー』と言うのが妄想であったとプーチンはやっと気が付いたらしい。 それとも妄想であると知りながら、ずっと自分をごまかしていたのか? 自分がハイモラルと思っていたのが、ネオコンに弱腰と思われていたと、やっと理解できるようになったらしい。 ネオコンが精神異常者の犯罪集団である事に気づくのは遅すぎた。 兎も角、やっとWWlllを避ける為には脅ししかないと理解したらしい。 ネオコンはどうしても核戦争をして、世界をできる限り破壊し、その後自分たちのデザインによるNWOの世界を想像しようをする夢の実現に躍起となっている。 ロシアと中国だけで世界を守る事は出来ないと思うが..。 ところで、アンジェラ・マーケル(メルケル)はユダヤ人ですよ! 4人の祖父母のはポーランドのユダヤ人。 彼女は東ドイツで生まれたんじゃなく、1954年にハンブルクで生まれています。 婚姻前の名はAngera Kesner 。 KesnerはKazmierczakと言うユダヤ人の名をドイツ的に変名したもの。  父親は牧師。即ち、ロックフェラーの様な隠れユダヤ人(Marrano Jews)というわけ。 流暢なヘブライ語を話し、勿論イスラエルとの2重国籍保持者。 ドイツとドイツ人を破壊する使命を与えられています。 知らなかったでしょ(笑)。 
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