25日および26日、モスクワのクレムリン宮殿劇場で、ブリヤート共和国の新年のお祝いイベント「サガアルガン」が初開催された。舞台は、ブリヤート伝統の歌や踊り、バレエ、サーカス、ラップなどの現代音楽に至るまで、あらゆるジャンルの芸術を一度に楽しめる豪華なものとなった。
27日、ロシア外務省のプレスセンターで、ロシアの文化を伝えるべく、外国人記者たちにマースレニッツァ週間のブリヌイ(ロシア風クレープ)がふるまわれた。この催しはロシア連邦観光局が支援する国家プロジェクト「ロシアの美食地図」の枠内で行われ、ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官も参加した。
ここ数年、マスコミ報道に日露関係のニュースが出てくることはもう珍しくなくなった。政府レベルでも経済から観光まであらゆる分野でコンタクトを確立させようという動きがよくみられるが、成功しているとは言いきれない。極東のウラジオストクから北海道の札幌まではわずか768キロしか離れていないにも関わらず、隣りの国の人を私たちはあまりよく知らない。ごく一般的な日本人をつかまえて、「ロシアというと何を連想しますか」と尋ねてみたらよくわかる。「寒い」「熊」「ウォッカ」という答えが返ってくるのは想像に難くない。
19日、経団連の代表団はロシア・ニジェゴロド州の州都、ニージニー・ノヴゴロドを視察した。経団連のミッションが、ロシアの二大都市であるモスクワとサンクトペテルブルク以外の都市を訪問したのはこれが初めてだ。経団連・日本ロシア経済委員会の朝田照男委員長(丸紅常任顧問)は、多くの地域から招待を受けたが、ロシアの中でも経済成長率が高く、複数の日本企業が実際に進出している場所を視察したかったと話した。特にニージニー・ノヴゴロドは、看板産業である自動車分野で日系企業が存在感を発揮していることから、訪問が決まった。
18日、経団連とロシア産業家企業家連盟(RSPP)は、第16回日本ロシア経済合同会議をモスクワ市内で開催した。経団連・日本ロシア経済委員会の朝田照男委員長(丸紅常任顧問)とRSPPのアレクサンドル・ショーヒン会長が共同議長を務め、ロシア政府からは1月の内閣改造で経済発展相に就任したばかりのマキシム・レシェトニコフ大臣や、産業商務省の次官らが参加した。参加者らはビジネス環境の改善、ロシア経済の近代化、地域間レベルの交流について意見を交換した。
ダイヤモンド・プリンセス号に乗船し、新型コロナウイルスに感染した2人の日本人が20日、死亡した。死亡者は87歳の男性と84歳の女性で、遺族の要請によりその他の詳細は発表されていない。2人の死亡者のニュースが出される前の時点で日本政府は激しい批判にさらされていた。マスコミは、検疫措置は「失敗」で3700人余りを乗せたクルーズ船は「波間に浮かぶ監獄」、「ダイヤモンド製の罠」とこき下ろしていた。
モスクワの中心のピャートニツカヤ通りに新しいコンセプトの日本料理店「Hachiko」がオープンした。ロシア人の大半は忠犬ハチ公の映画に涙を流した経験があり、この名前を聞いただけで心に温かいものを感じる。田舎家バーと題した「Hachiko」はこじんまりとしており、お客さんの目の前で料理が創られていく。アルコールメニューには日本のお酒、ウィスキー、ビールに加え、「Hachiko」のオリジナルカクテルが並ぶ。
13日、実際の天皇誕生日よりも一足早く、在ロシア日本国大使館で天皇誕生日祝賀レセプションが開催された。令和になって初めての祝賀パーティーとあって、イーゴリ・モルグロフ外務次官をはじめ、ロシアの政財界、教育界の要人や日本文化に造詣の深い人々がお祝いにかけつけ、大いににぎわった。
やはり日本の人形は単なるおもちゃを大きく超えたものである。日本のさまざまな人形がロシアにもたらされるたびに、このことを実感する。人形は独自の美学、歴史、流派を持つひとつの世界なのだ。愛知県で代々続く絡繰り人形師の家業を継いだ人間国宝の九代目玉屋庄兵衛さんが仲間とともにモスクワで絡繰り人形制作のレクチャー・デモンストレーション、ワークショップを開催した。彼らのロシア訪問は国際交流基金とロシア国立図書館の主催で実現した。
今日は2月14日、そう、今年もバレンタインデーがやって来た。通常の何倍もチョコレートが売れる日だ。しかし今年は、チョコに普通ではないライバルが現れた。それはなんと豆腐!東京のスプートニク特派員は、「美味しい街頭調査」を都内で決行した。東京の人々は、伝統的なチョコに対する代わりの選択肢として、豆腐についてどう思っているのだろうか?
10 日、日本航空(JAL)の植木義晴会長はモスクワを訪れ、在ロシア日本大使館で記者会見を行なった。JALは、3月29日からモスクワ線の発着空港を成田から羽田に変更し、モスクワにおける乗り入れを、ドモジェドボ空港から、より利便性の高いシェレメチェボ空港に変更する。このタイミングで、アエロフロート・ロシア航空とコードシェアも開始する。今月28日に新規就航する成田=ウラジオストク線との相乗効果で、JALのロシアにおけるプレゼンスが一層高まるだろう。
2月9日、東京の墨田区総合体育館で、2020プーチン大統領杯第46回全日本サンボ選手権大会およびユース大会が開催され、ここ数年で最多の約100人の選手が参加した。今年は、スポーツサンボ以外に、男子コンバットサンボというカテゴリも追加された。大会を現地観戦したスプートニク特派員がお伝えする。
横浜南沖で停泊中のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」号に乗船している日本人男性がスプートニクからの取材に船内の状況を語った。同船は新型コロナウイルスによる集団感染が確認されたため、乗員乗客には下船が禁じられ、2月5日から2週間の客室待機が命じられている。
今日、2月6日は抹茶の日。1992年に西尾茶創業120年を記念して、愛知県の西尾市茶業振興協議会が制定した。2月6日になったのは、釜をかけて湯を沸かす茶道具「風炉」(ふろ)の語呂合わせだ。この日にちなんで、スプートニクが、ロシアの抹茶ブームについて日本の皆さんにご紹介する。
2月1日、第26回子ども日本語弁論大会(主催:国際交流基金モスクワ日本文化センター、ロシアCIS日本語教師会)がモスクワ市内の図書館で開催された。ロシア中から集まった小学生から高校生までが日頃の勉強の成果を発揮し、スピーチを行なった。審査の結果、外交官になりたいという夢について発表した高校2年生のアナスタシア・ミケシェワさんが、第二部(上級者の部)で優勝した。
1月23日、東京外国語大学で「スタートアップで働くという選択肢 グローバルスタートアップのリアル」というタイトルのパネルディスカッションが開催された。スピーカーは東京でスタートアップLikePayを立ち上げ、同社の社長をしているイーゴリ・ヴォロシロフ氏とロシア企業VCVの東京オフィス所長を務める杉浦さんである。スプートニクの記者はパネルディスカッションを訪れ、2人に彼らの会社の活動や、ロシア人が日本でアイデアを実現する上で、どんな困難と成功があったのか、話を聞いた。
28日から30日までロシア・モスクワで、遠距離通信や有料放送、メディア産業に特化したプロフェッショナル向け展示会「CSTB Telecom&Media」が開催され、並行して行なわれたフォーラムでは、ロシアの新技術や有料コンテンツ市場について討議が行なわれた。この展示会には、総務省が推進する、ロシアにおける日本の情報通信技術の導入可能性に関する調査の一環として、大手メーカーからスタートアップまで、日本企業の代表者らも参加した。
ロシア連邦を構成する共和国の一つ、ダゲスタンの名称は「山の国」を意味する。ダゲスタンは北カフカスの南東部に位置し、カスピ海に面している。共和国の面積は5万300㎡で人口は308万6千人。その民族構成はアバール人(27.9%)、ダルギン人(16.1%)、クミク人(12.9%)、レズギン人(12.2%)、ロシア人(7.3%)、ラク人(5%)と続く。共和国には合わせて102の民族が暮らしているが、これらの諸民族を束ねるものこそ武術への愛なのだ。
2020年の露日関係はスパイ事件からスタートしてしまった。ロシアと日本はそれぞれに相手国の国民の逮捕を公にし、互いに抗議を表した。ロシア語のSNS上ではすでに辛辣なユーモアが飛び交い、これは両国の「スパイに関する交流年」の幕開けだと皮肉られている。スプートニクはこの件を解明しようと専門家に取材し、果たして露日関係に影響を及ぼすことなのか、訊ねてみた。
16 日から19日にかけてロシア・モスクワで行われた、最新の医療技術の紹介や市民の健康意識を高めるイベント「健康なモスクワ」の特別ゲストとして、2016年にノーベル生理学・医学賞を受賞した分子細胞生物学者の大隅良典氏(東京工業大学栄誉教授・大隅基礎科学創成財団理事長)が招かれた。大隅氏は17日、スプートニクを始め複数の露メディアのインタビューに応じたほか、他国の研究者との意見交換、公開講義を行なった。ノーベル賞受賞のきっかけになった「オートファジー」をテーマにした講義には市民がつめかけ、入場制限が行なわれたほどだった。