15:37 2020年02月17日
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ロシア科学アカデミー医学・生物問題研究所、有人宇宙飛行における放射線安全部門長ヴャチェスラフ・シュルシャコフ氏は、宇宙飛行士として活躍できる期間を放射線被ばく許容量を考慮すると、火星への飛行は人生で1回だけ、国際宇宙ステーション(ISS)での滞在期間は合計4年間が限度だと発言した。ロシアのリア・ノーボスチ通信が同氏へのインタビューを行った。

シュルシャコフ氏は「火星への飛行は一生に1度しかできない」と述べている。

© AP Photo / Sam McNeil
火星のコロニー化のシミュレーション(アーカイブ写真)

同氏によると、宇宙飛行士が被ばくする放射線量は、太陽活動周期段階、宇宙船の保護、放射線遮断シェルター、放射線防護服などの多くの要因に作用される。

「宇宙飛行士は火星での任務中に平均しておよそ1シーベルトを被ばくすることになる。つまり、宇宙飛行士として活躍する期間の被ばく許容量を受ける。しかし、これは現代の宇宙技術の観点からであり、いまだ明らかになっていない重荷電粒子の健康への影響は考慮されていない。」

これを踏まえ、「誰を火星に送るべきか」という人選についてシュルシャコフ氏は、「新米宇宙飛行士なら、一生分の被ばく量にすぐに達する。経験豊かな宇宙飛行士なら、被ばく許容量を超え、寿命が数年縮まることになる」と指摘した。

シュルシャコフ氏はまた、宇宙飛行士は一生のうちでISSに滞在できる期間は最長4年間と指摘している。この点に関して同氏は「太陽フレア、放射線量が極めて多い南大西洋異常帯、X線撮影などで被ばくする量も考慮すると、宇宙飛行士は最長で4年間(約1460日間)滞在することができる」と説明している。

宇宙滞在時間の世界記録保有者は、ロシアのゲンナジー・パダルカ宇宙飛行士。パダルカ氏は、宇宙ステーションで878日間過ごしている。

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火星, 宇宙飛行士, 宇宙
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