20:22 2020年11月30日
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イタリア人研究者らが人間の脳のニューラルネットワークと宇宙の銀河の織り成す網の目の構造を比較したところ、この2つの間には共通する特徴が多いことがわかった。「 Frontiers of Physics」誌にその研究結果が発表された。


人間の脳は宇宙そのもの

人間の脳と宇宙は自然体系の中でも最も複雑な構造をしている。伊ボローニャ大学の天文物理学者フランコ・ヴァッツァ氏とヴェローナ大学の神経外科医アルベルトフェレッティ氏は、2つの間には神経を2とすれば、宇宙は2の27乗とその規模には大きな違いがあるものの、これらのシステムの中の物質を構造化する物理的なプロセスは全く同一の法則に従って機能しているのではないかと仮定した。結果として、同一レベルの複雑さと自己組織化を持った構造が形成された。

人間の脳はおよそ690億本の神経からなる広範囲なニューラルネットワークのおかげで機能している。

観測できる範囲の宇宙は最低でも1億個の銀河から成り立っている。神経と銀河は長い糸と結節の形をとっており、これが全体の30%を占めている。残りの70%は受動的な役割を果たしており、脳ではこれは水、宇宙ではダークエネルギーがこれに当たる。


人間の脳と宇宙の発展法則は同じ

共通する特徴から研究者らは、比較が可能な、脳と宇宙の物質変動モデルを作り、構造、形態、ネットワーク上のそれぞれの特徴を研究した。

ヴァッツァ教授はボローニャ大学のプレスリリースでその結果について次のように述べている。

「我々の分析によって、脳のニューラルネットワークの振動の分布は1ミクロンから0.1ミリメートルで、宇宙のネットの中での事象分布の発展と同じ道をたどっていることがわかりました。もちろん規模は、5光年から5億光年とずっと大きいのですが。」

「銀河と神経の分布を調整する物理的な力は大きく、明確に異なるものの、おそらく、これらのネット内部の相互関係は、類似した物理的原則に従って発展していると思われます。」フェレッティ氏はこう述べている。

「我々の分析で驚くほどの類似が示されたことから、2つの複雑なシステムの自己組織化はおそらく同じネットワークのダイナミックの原則に従って形成されているという仮定が成り立ちます。」

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宇宙, 医学, 研究
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