10:33 2021年04月11日
テック&サイエンス
短縮 URL
0 23
でフォローする

2020年は史上初めて人間と生きた自然の関係が崩壊しはじめた始点といえる。この年からはじめて人間世界はあらゆる生物圏より大きくなってしまったからだ。

イスラエルのウェイツマン研究所の学者グループは新たな計算方法でスニーカーから高層ビルまで人類が作った全ての質量を計算した。その結果、2020年の総質量は初めて生物圏の総質量を凌駕したことが示された。同グループは、今や人間世界は樹木、キノコ、プランクトン、バイオマスの全てを超えてしまったという帰結に達した。学説はネイチャー誌に発表されている。

歴史的にはこのプロセスは今も昔も両方の方向性で発展を続けてきている。つまり人間の活動は生産された物質の質量(「人為的質量」)の増大と同時に生物圏の質量の縮小を引き起こす。ロン・ミロ氏とその同僚の出したデータでは、人類の発展の曙では、生物圏の重さはおよそ2兆トンあった。ところが今日はこの半分以下にすぎない。これとは逆に人為的質量は著しく重さを増した。

鉱物資源の採掘、使用量は1900年から始まって20年ごとに2倍ずつ増大し、今では年間で300億トンが使われている。これはすべて地球のリソスフェア(岩石層)から掘り出され、燃料、建材、金属、インフラへと姿を変えている。

レポート作成者らは、この堆積が生物バイオマスをリサイクルすることではなく、恐ろしいほどの規模に達した地球の有用資源を開発することで進んでいると強調している。「人間世界」に追加された質量の大半はコンクリート、砂、粘土、砂利、アスファルトとなっている。

これより前、国連が出したレポートでは2020年の温室効果ガス排出量は削減されたものの、急速に進む地球温暖化を減速するには不十分であることが示されている。

関連記事

タグ
環境
コメント・ガイドディスカッション
スプートニク経由でコメントFacebook経由でコメント
  • コメント