21:17 2021年06月13日
テック&サイエンス
短縮 URL
0 01
でフォローする

米航空宇宙局(NASA)は2日、2028年から30年にかけて2つの金星探査プロジェクトを実施すると発表した。

かつて金星は生命の居住が可能な惑星だったが、磁気圏がないために金星の大気は太陽風の影響を受け、水や空気が失われたとみられている。現在金星は何者も寄せ付けない惑星となっている。金星の地表温度は強力な温室効果により400度まで上昇し、頻発する火山噴火で大気は硫黄や有毒ガスで満たされ、100気圧に達している。金星の大気は生物にとって危険で有害であることから、火星に比べて研究者の注目は低いが、米国とロシアは金星探査の準備を放棄していない。

今回NASAはコンペを行い、太陽系の惑星を探査するプログラムの次の段階として、2028年から2030年の間に実施される2つの金星探査プロジェクトを選定した。この2つのプロジェクトはNASAからの予算を受け、探査機の打ち上げが行われる予定。

NASAが選んだ1つ目のミッション「ダビンチ+」では、金星の大気組成を解明するために観測球を金星の大気圏に突入させ、大気中の希ガスを精密に測定する。また、金星のプレートテクトニクスの痕跡に関する調査も行う。

2つ目のミッション「ベリタス」は、金星の地形調査を目的としている。このミッションで打ち上げられる探査機には合成開口レーダーが搭載される。このため、金星にかかる厚い雲を貫通して地表の測定が可能となり、金星の地形のほぼ全域を史上初の3次元で再現できるという。また金星の地表から放射される赤外線を利用し、鉱物の組成や火山活動が続いているかどうかも調査するという。

金星に関するロシアの研究プログラムでは、2029年、2031年、2034年に3つのミッションが予定されており、金星の地表、大気、内部構造、周辺プラズマの調査が行われる。この研究プログラムに加えて、2027年には金星の大気中に生物がいるかどうかを調査するため、探査機による緊急ミッションが予定されている。

スプートニクは以前、ロシア初の金星探査ミッションについて詳しく報じている。

関連ニュース

タグ
宇宙
コメント・ガイドディスカッション
スプートニク経由でコメントFacebook経由でコメント
  • コメント