2012.12. 2 , 12:41

カザフ中央銀行総裁:石油採掘 2035年には減産に

カザフ中央銀行総裁:石油採掘 2035年には減産に

VOR「ロシアの声」の安本浩祥アナウンサーがカザフスタン国立銀行(中央銀行)のグリゴリー・マルチェンコ総裁に独占インタビューを行った。マルチェンコ総裁は世界の中央銀行総裁ランキング(Global Finance)でも日本および米国の同僚たちを追い抜き、国際的にも高く評価されている。今回はカザフスタンの石油採掘見通しについて話を伺う。

総裁は年金改革で国内において大変な批判を受けています。その中で、最悪のシナリオではカザフスタンの石油採掘が2021年から2035年にピークを迎え、その後は石油採掘が減少すると警鐘を鳴らしていますね。

-それには様々な予測がありますが、大体2021年から22年にかけてピークを迎え、その後は横ばいとなります。一部の専門家によれば、石油減産は2026年から始まるという見方もありますし、30年代には減産に転じることとなります。

 アゼルバイジャンやロシア、米国などの状況を見てもそれは自然な流れです。米国においては1990年代にすでにピークを迎えました。しかし米国は現在のシェール革命などによって再び増産に入り、2020年代には世界最大の生産国の1つになると考えているようです。

 ですから、カザフスタンにおいてもそのようなことが起こると期待することはできます。ただ希望というのは素晴らしい感覚に過ぎず、メソッドとして使えるものではありません。保守的な予測によれば、30年代中ごろには石油輸出は減少に転じることになりますから、どこから予算の不足分を補うかを考えなくてはなりません。

 もしも資源分野以外での輸出が拡大することになれば、それは歓迎すべきことですが、指摘しておかなくてはならないのは、過去20年間、残念ながらそのようなことは実現しなかったということです。もちろん希望を捨てずに、次の20年のうちにそれが実現するように努力を続けていかなくてはなりませんが、しかし我々エコノミストとしては最も保守的な予測に基づいて行動しなくてはなりません。

 ですから仮に現在ある収入のみを財源とし、支出がいまのペースで拡大するのであるならば、2032年には年金給付を行うために国家基金(ナショナルフォンド)を取り崩す必要が生まれるのです。

 カザフスタンにおける赤字はこのシナリオでは2032年に始まることになりますが、ロシアではそれより少し早く始まることになると見られています。カザフスタンの国家基金は570億ドル(GDPの約30%)ですが、ロシアでは2つある国家基金を合わせた金額は300億ドル、つまりGDPの7%に過ぎません。つまりカザフスタンでは国家基金を取り崩しながら10年間は耐えることができますが、ロシアでは3年しか持たない計算になります。

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