2014.11.23 , 13:41

ロシア人の自己防衛の権利が拡大される

ロシア人の自己防衛の権利が拡大される

ロシア人に、自己防衛を目的とした猟銃を含める武器の使用が許可された。ロシア政府はこのような法改正を行った。そのほかロシア下院(国家会議)の議員たちは、刑法から自己防衛の限度概念をなくす改正案を策定している。これらのテーマは、社会の激しい反応を呼んだ。

「ロシア領内における市民用および業務用の武器ならびに弾薬の防衛規定」の新版は、ロシア人を不安にさせた。長銃の携帯および使用に関する従来の規則に、長銃を自己防衛のために使用する許可が加えられた。多くの人は、肩に2連銃を背負っている人たちが街中を歩いている様子を想像した。だがロシア内務省によると、そのようなことは起こらないという。「武器に関する」法によると、武器を携帯して公共機関、学校、病院、役人の執務室などを訪れてはならない。武器を携帯している場合は、集会やスポーツ大会にも参加できない。長銃に対してはさらに厳しく、自宅に保管するか、狩猟許可区域あるいは射撃場にしか持って行くことはできない。A地点からB地点に移す場合には、ケースに入れて弾を抜いた状態でなければならない。だが、武器が保管されている場所に強盗が入ったり、銃を移動している間に武器の所有者が攻撃を受けた場合には、処罰を恐れずに銃を使用することができる。ライセンス・許可作業局のセルゲイ・デレヴャシキン副局長は、次のように説明している。

「現在、ロシア連邦国民は、一定の障害(いわゆる外傷性)を与えることのできる武器や、ガス系の武器を携帯したり所持する権利を有している。滑腔砲、長銃、冷兵器も自己防衛のための武器と考えられているが、連邦法では、武器の流通が制限されている。市民は、自己防衛の目的で武器を自宅に保管する権利しか持っていない。」

なお、自分や家族、自分の財産を守るために、どのようなケースで武器を使用できるのだろうかという別の問題もある。ロシアでは現在、自己防衛手段のバランスに関する規範が存在している。逃げる強盗の背中に発砲してはいけない。武器を持っていない人物を銃で撃ってはいけない。違反した場合には、自分が刑務所に入る可能性がある。このようなケースは頻繁に起こっている。

ロシア下院(国家会議)のセルゲイ・カラシニコフ氏は、「我々の法律によると、自宅に泥棒が入り、泥棒が家主の娘を強姦し始めた場合、家主ができる最大限のことは、泥棒を強姦することだ」と説明し、合法的な武器の所持を含む、手元にあるあらゆる手段を用いて防衛する権利を国民に付与することを提案した。だが、この提案は非難され、拒否された。法学博士でアカデミー会員のヤニス・ユクシャ氏は、武器の使用で制限がなくなると、最も悲惨な結果を招く恐れがあるとの見方を示し、次のように語っている。

「緊急事態の際には武器を使用したいという思いが強まり、それによって特定の人たちが武器使用の誘惑にかられる恐れがあることをよく理解しなければならない。武器がなければ、小さな小競り合いの枠を超えたり、大きなスキャンダルに発展することはないだろう。だが、危害を加えることのできる特別な器具がある場合には、それによる攻撃を受けた人の数が、当然のことながら増えるだろう。」

一方で、ロシアの議員グループは、自己防衛の範囲を拡大する法案を準備している。文書の原文は、インターネット上での公共的議論のために公開される予定。

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