2015.01. 9 , 10:39

石油の不透明な将来

石油の不透明な将来

  2014年、原油価格の下落は重要なテーマに挙げられた。原油価格下落の原因として、専門家は需要の構造が弱体化したこと、米国のシェール・ブームによって米国内の石油ガス採掘量が急激に増し、それによって供給不足が引き起こされたことを挙げている。2014年の最後には中国から届いたニュースが原油価格に一層の圧力を加えることとなった。

   それは中国で12月、7ヶ月ぶりに工場セクターの生産量が縮小したというしらせだった。中国の工場生産量が下がったということは、世界第2の石油ガス消費国である中国のエネルギー需要がこの先下がるということを意味する。

  原油価格によって受ける悪影響の度合いはその国の予算問題(予算がエネルギー資源輸出による収入にどの程度頼っているか)、および石油採掘問題(開発、採掘、輸送にどれくらい費用がかかるか)による。原油価格が低い場合、予算は赤字傾向になり、大陸棚、シェールなど、アクセルが困難な場所にある油田開発プロジェクトは採算が取れなくなる。ロシア経済はこうした基礎的なパラメーターに直接的に依拠している。石油ガス価格の予測はそんなに簡単なものではないことは分かりきったことではあるが、それでも専門家らは、予測を立てざるを得ない。2015年の価格の動きは一体どうなるのだろうか?

   これについてロシア貯蓄銀行「ズベルバンク」のゲルマン・グレフ会長は2015年半ばには原油価格は安定してくるとの確信を次のように語っている。

   「たしかに原油価格の動きは否定的なものだが、それもいつかは動きを止めるものだ。おそらく2015年半ばには原油価格は安定してくるだろう。」

    国際エネルギー機関では、原油価格下落の傾向はまだ終わっていないとの見方が示されている。この予測によると、2015年初頭、原油価格は今の最低価格よりももっと下がる。

   ロシア石油ガス産業家連盟の上級専門家、ルスラン・タンカエフ氏は、原油価格に影響を与えうる要因として、次のようなものを挙げている。

   「要因のなかでも非常に重要で、ある面では全く操作不可能なものがある。その筆頭がイスラム国だ。これが世界の石油市場に放る石油価格はあまりにも低く、事実上ダンピング価格となっている。なぜなら彼らが石油を売るのは武器弾薬を買うためだからだ。しかもサウジアラビアはまだ、米国のシェールオイルに対抗した闘いを続けている。このプロセスがまさに価格の低いレベルを決めているのだ。だが、近い将来価格は上がってくる。それは原油価格が低ければ消費も増えてくるからであり、それにしたがって需要と供給の関係も変わってくるからだ。」

    原油価格下落で市場からプレーヤーの何人かは消えざるをえず、採掘量も落とさざるをえないことは除外できない。アナリストらは石油輸出国機構(OPEC)はニッチを米国のシェールオイルが奪うことを恐れて価格を下げないとにらんでいる。エネルギー金融研究所経済学科のマルセール・サリホフ学科長は、この決戦で誰が生き残るかについて、次のように語っている。

   「世界地図のように決まったひとつのシナリオを出すのは難しいことだ。様々な採掘のプロジェクトのポートフェリオはある。そのうちいくつかは原価が高くなり、今のような価格ではプロジェクトはうまみが無くなる。おそらく、こうした採掘では作業を停止する企業が出てくるだろう。だが、全体を見渡すと石油採掘は増加ではなく多少の減少傾向になると思う。それでも長期的傾向では、いずれにせよ、価格はたとえば北極や深海の大陸棚などの新たな産地での原価から考えて上がってくるはずだ。原油価格が低ければ、こうしたプロジェクトは進行しようがない。」

   エネルギー市場の発展の採掘から考えると、可視的将来には最低でも価格は安定してくると判断することができる。

 

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