21:23 2020年06月05日
テック&サイエンス
短縮 URL
0 11
でフォローする

サミル・ミトラゴトリ氏率いるハーバード大学(米国)研究チームは、免疫システムがより効果的に腫瘍と闘うことができる微粒子を開発し、マウスで実験を行った。同大学サイトで研究結果に関するプレスリリースが配信された。

研究チームは、この手法により化学療法の効果が高まり、将来的により正確な薬剤使用が可能になると見ている。

マクロファージは感染された細胞を死滅させる免疫細胞だが、腫瘍はそのフェノタイプ(表現型)を変え、自身の側に「誘惑」する。研究者はマクロファージを助けるはずであった微粒子を設計した。

周りの微粒子に応じてマクロファージは行動の方向性を選択する。病原体を吸収するか(M1表現型)、組織の成長を制御するか(M2表現型)。腫瘍はマクロファージを自身が必要とする表現型に切り替える因子を持ち、その結果、腫瘍の成長と転移拡大が促される。

研究チームは、マクロファージを有用な抗炎症M1表現型にするため、ポリマーを上から細胞に付着させるマクロファージ用微粒子バックパックを開発した。バックパックはインターフェロンガンマが溶解した親水性が強いポリビニルアルコールで構成されている。この物質は表現型を切り替え、独自の抗腫瘍特性を持つ。

アグレッシブな乳腺腫瘍を持つマウスで実験したところ、バックパック微粒子の注射により、腫瘍の成長速度および転移速度が低下することが分かった。

今週、神経内分泌腫瘍の合併症によりインドの名優イルファーン・カーンさんが亡くなった。

17日、日本の国立がんセンターなどは、がんと診断された人の10年後の生存率は57.2%だったと発表した。生存率が最も高いのは前立腺がん(97.8%)、次いで、乳がん(85.9%)、甲状腺がん(84.1%)となっている。

関連ニュース

タグ
研究, 病気
コメント・ガイドディスカッション
スプートニク経由でコメントFacebook経由でコメント
  • コメント