ジョニー・デップ、キャンセル・カルチャーは「手がつけられなくなった」

© AFP 2023 / Michal Cizek米俳優ジョニー・デップ
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米俳優ジョニー・デップさんは、スペインで開催中のサン・セバスティアン国際映画祭のスピーチで「キャンセル・カルチャー」について、「手がつけられなくなった」との見方を示し、キャンセル・カルチャーに反対した。
デップ氏さんはサン・セバスティアン国際映画祭で権威ある「ドノスティア賞」を受賞した。受賞スピーチでデップさんは「キャンセル・カルチャーは手がつけられなくなった。今や私たち一人ひとりが危険にさらされている。たった一つのフレーズを言っただけで、もう支持はなくなる。これは私だけでなく、大勢の人に起こった。同様のことが女性と男性にも起こった」と強調した。
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デップ氏は、元妻で女優のアンバー・ハードさんからの告発や関連する裁判が原因でフランチャイズ『パイレーツ・オブ・カリビアン』や『ファンタスティック・ビースト』など多くの大規模プロジェクトの役を失った。ハードさんはデップさんとの離婚後、デップさんから暴力を受けていたと主張、デップさんは否定している。

「キャンセル・カルチャー」とは

「キャンセル・カルチャー」は、同じく世界で広まる「MeToo」運動と密接に関連している。
これは、著名人や権力を持つ人物または団体の法的、社会的、倫理 的違反について、支持の拒否あるいは主にSNSにおける公の非難 を通じて責任を問う方法。

「キャンセル・カルチャー」の反対派の意見

2020年7月7日、Harper’s誌は、「正義と開かれた 議論のための公開書簡」を掲載した。
ガルリ・カスパロフ、J・K・ローリング、グロリア・スタイネム 、フランシス・フクヤマ、ノーム・チョムスキー、マーガレット・ アトウッドなど、150人以上の学者、ジャーナリスト、作家、 公人が署名した。
彼らは皆、社会における検閲の広がり、公の非難、オストラシズム (陶片追放)、また「 複雑な政治的問題を判断力を失わせる道徳的な決めつけによって解 決しようとする傾向」や、目に見えない境界線を越えたことに対し て身に降りかかる可能性のある過度に厳しい処罰、 程度を超えた結果を懸念しており、結果、 ジャーナリストや作家は公に発言することを恐れていると考えてい る。
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