12:42 2019年07月23日
蜂

ロシアでミツバチの大量死が観察され、学者らが警鐘を鳴らす

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ロシア
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ロシア農業省は、非常にたくさんのミツバチが、ロシアのいくつかの地域で死滅していると伝えた。そういった地域の養蜂場では、敷地一面が、ミツバチの死骸で覆われている。

この災難の規模を測ることは現段階では難しく、ミツバチの死の理由については、各地で、状況分析が始まったところで、研究は始められたばかりである。しかし専門家たちはすでに、この事態に警鐘を鳴らしている。

ここ10年間で、ロシアにおけるミツバチの家族集団の数は、2割も減っている。学者らが危惧しているのは、養蜂業の零落ではなく、食糧危機である。

ミツバチが死んでしまう理由は?

大量死の原因をつきとめる研究結果が明らかになるには数か月以上かかる。しかし、理由がわからない今現在でも、地域当局や獣医師たちは一様に、植物の中に存在する、農薬・殺虫剤の類か、除草剤の類の、化学物質による中毒であると確信している。

全世界的なミツバチ大量死

ミツバチの大量死が全世界で観察され始めたのは2006年のことだった。米国ではそれまで毎冬、全体の1割のハチのコロニーが死んでしまっていたが、その割合が3割以下にまで拡大した。この50年間で、ハチに関係する農業製品は4倍も多く作られるようになったが、ハチのコロニー自体の数は半分に減り、1ヘクタールあたりのハチの数はなんと9割も減少しているのである。

このような不幸は、公式的にはコロニー・カラプス・ディスオーダー(蜂群崩壊症候群)と呼ばれており、非公式的には「ミツバチのインフルエンザ」と言われている。これのせいで、ヨーロッパでは毎年2割のハチの家族が消えており、米国やアジアでも同様の現象が起きる傾向にある。

ハチが死んでいく―、人も死んでしまうのか?

アルベルト・アインシュタインは、もしミツバチが絶滅すれば、その4年後に人間も絶滅すると説いた。もしかするとアインシュタインは誇張していたかもしれない。ライ麦、小麦、米は風により受粉する。しかしそれでも、人間が食べる世界の食糧リソースのボリュームの3分の1は、昆虫が受粉してくれるおかげで栽培できるものだ。そしてそれらの昆虫による受粉のうち、8~9割は、ハチのおかげなのである。

それらの農産物は、我々の人体が取り入れるカロリーの35%を占めている。そして、ミネラルやビタミンが多く含まれる食品、抗酸化食品の大半も、ハチ受粉によって栽培されている。受粉を手伝ってくれる昆虫なしには、ナッツ類や、メロン、ベリー類は育たない。そして昆虫は柑橘類や、りんご、玉ねぎ、キャベツ、ブロッコリー、ズッキーニ、いんげんまめ、ピーマン、なす、きゅうり、トマト、大豆、コーヒー、カカオ、アボガド、ココスなどの受粉を手助けしてくれる。

これらの農作物を栽培することは、世界の食料産業の中で最も重要なセグメントである。このようなわけだから、地球上におけるミツバチの消滅は、いまだかつてない食糧危機を誘発してしまうのだ。

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